Sep 22nd(Sat)/23rd(Sun), 事後セミナー

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松野下彩(Aya Matsunoshita)

「事後セミナーを通して学んだこと」

平成30年9月22日・23日の2日間、東北大学災害科学国際研究所にて、プログラムの事後セミナーが行われました。1日目は、各自で考えてきた事後アクティビティ企画の発表を行った後、先生方やメンバーからフィードバックをもらいながら企画の練り直しを行いました。さらに、プログラムのこれまでとこれからについての振り返りや、今後行われる最終報告会の内容の確認を行いました。2日目は、3期生の方々からプレゼーションのコツやアクティビティ実施についてのお話をうかがいました。その後、メンバーで話し合いながら最終報告会の準備を行いました。

2日間の事後セミナーを通して私が感じたことは、思いを口に出すことの大切さです。プログラムについてメンバーと一緒に振り返る際に、自分のプログラムへの参加経緯や研修を通して抱いた思いなどを口に出して他者に伝えていく場面が何度もありました。そこで、自分の感情を心の中ではうまくまとめきれていなくても、まず他者に向けて口に出していくことで少しずつ自分の伝えたいことが整理されていきました。そして、自分の頭の中が整理されていくことで、忘れかけていた自分の原点や抱いた感情に気付くことができました。そのようにして原点に戻るということは、今後自分が何をしたいのかを明確にすることにつながりました。

この経験を通して、自分の思いを他者に向けて口に出すことの大切さを改めて実感しました。今後行っていくアクティビティでは、企画していく過程で様々な思考を繰り返し、時には自分の本当にやりたいことを見失ってしまうことがあるかもしれません。しかし自分の根本的な思いを見つめ直し、原点である目的を大きな軸として進めていきたいです。そのために、自分の思いを他者に向けて口に出していくことで、思考を整理していきたいです。そうすることで自分の軸が揺れることなくアクティビティの企画・実施をしていきたいと思います。

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Aug 15th(Wed)/16th(Thu) 帰国 〜米国研修を終えて

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小的瑠菜(Runa Komato)

「自分自身を認めること」

米国研修では、様々な視点から災害について学ぶことが出来ました。災害と一概に言っても、日本では天災を想像しますが、アメリカでは人災が多いことを知りました。また、被災者の方の生の声を聞く機会やどのような復興過程を経ているのか知る機会が多く、自らの被災体験に向き合い、事後アクティビティに活かせる学びを得ることが出来ました。

私が米国研修で最も印象に残っているのは、ラトガース大学で行ったトリアージシミュレーションです。そのシミュレーションでは、地震による電車事故が発生したという設定で、血のりをつけ、破れた服を着て、苦しそうに息をする、よりリアルな患者が搬送されてきたところから始まりました。私は、患者の治療優先順位をつけるトリアージの次の段階の緊急対応グループに所属していました。初めて患者を見た時、私は怖くなって、その場から立ち去りたくなりました。本来は医療者として患者を救うべきなのに、私の小さな行動や援助が患者を殺してしまうかもしれないと思うと恐怖で何も出来ませんでした。頭が思考停止状態となっていると、「患者さんを移動させるよ」という同じチームのメンバーの声が聞こえました。その後はチームリーダーの指示のもと、気道・呼吸・循環の順番に確認していきました。救命処置の方法は知っていたのに急患を前にした時、私1人では何も出来なったのです。自分の無力さとチームの大切さを感じました。

岩手医科大学特任講師の小松恵先生から、「出来ないことを認めることが大事。出来ている風の方が何も見えてこない。」という話がありました。緊急時の私自身の気持ちを素直に認めて、これからは迅速に行動出来るように救命処置の知識と技術を1つ1つ身につけていきたいです。また、困ったときは周りに頼ることも大切だと思いました。その為には日頃からチームワーク、メンバーとの信頼関係が必要です。普段のコミュニケーションが災害時のスムーズな情報共有に繋がるので、学生である今の時点から気を付けていきたいです。


 

儀間有美(Yumi Gima)

「米国研修を終えて」

2018年8月5日から8月14日まで米国研修を行いました。3日間はニューヨーク、1日間はニュージャージー州、5日間はワシントンD.C.の様々な施設を訪問させていただきました。私はこの研修で災害時に対応するために自分自身の準備を行うことと日ごろ看護師として患者に対するセルフケアの向上を図る関わり方の大切さを学びました。

自分自身の準備としては、災害発生時に対応できるよう、自分の体と心の準備が大切だと学びました。とくに準備をするためには自分のことをしっかりと知っておく必要があり、セルフケアを行う重要性について感じました。米国でのさまざまな訓練を行う中で、自分はこのような反応をするのだと自分自身のことを知るきっかけとなりました。特に、トリアージ訓練では、机上訓練でも実技訓練でも次々と運ばれてくる患者に対応する際に、自分にとてもストレスがかかっているのを感じました。この研修では毎日のリフレクションの際にその感じた思いを共有することと次にどうつなげていくかを考えることの大切さも学びました。また、訓練を行い自分がどう反応するかを知っておくことは災害時に看護師として対応する準備になることが分かりました。

日ごろから看護師として患者に対するセルフケアの向上を図る関わりについては、日ごろの看護が災害時に患者を助けることにつながるということを学びました。災害対応を行うためには、災害発生時に患者が自分の飲んでいる薬についてわからないなどの状況を作り出してはいけない、看護師に依存してはいけないということが分かりました。そのため、災害時だけではなく、日ごろから行う患者のセルフケアの向上を視野に入れた看護がとても大切になるのだと感じました。

この期間を通して多くのことを学び、今後、自分自身が看護師として働く際の課題というものが見えた研修となりました。特に、日ごろから行うセルフケアの向上を視野に入れた看護の重要性を感じました。看護師として患者の看護を行うだけではなく、その後の患者の生活も視野に入れて関わることが大切なのだと改めて感じることができました。その関わりを継続的に行うことが、災害時に看護師として対応するためにも、そして患者にとっては、災害が発生した時の不安が減ることにもつながることを学びました。そのため今後、看護を行う際にはセルフケアの向上という部分を意識して患者に関わっていきたいと思います。また、常に自分に向き合い、自分のことを知りながら災害時の準備をしていきたいと思います。


 

佐々木綾香(Ayaka Sasaki)

「米国研修を終えて」

米国研修では多くの方々にお世話になり、10日間があっという間に過ぎ、最終日になっても、このまま研修を続けていたいという気持ちがありました。施設訪問の学びだけではなく、研修に携わっている方々の一つ一つの行動からも学びがあり、本当に中身の濃い研修でした。このように毎日沢山の発見がありましたが、特に心に残った学びが3つあります。

1つ目は「心に寄り添う」ということを、研修で関わった方々から学んだことです。「心に寄り添う」ことは、その人を思う気持ちだけでなく、その人の背景を踏まえた様々な方面から支えることでもあります。その時に見えている人の気持ちや行動だけから判断するのではなく、その気持ちや行動の背景を考えて、日ごろから安心感を与えられるような関わりを心掛けたいと感じました。2つ目は自己管理の大切さです。看護師として、自分自身の健康が保たれていてこそ、患者さんのケアができるということ、そして特に災害時は、普段とは異なるストレスがある中でも活動できる心身状態を作っておくことは災害対策にも繋がることを学びました。自己管理をするために、まずは自分のストレス対処法を知ることが大切です。そのため、今のうちから自分に合ったストレス対処法を身に付け、看護師になった際に心身のバランスを保って職務を全うできるよう準備をしたいと思いました。3つ目はシミュレーションの大切さです。研修では、血のりや特殊メイクを使用した役者が患者役となってトリアージの訓練をしたり、ムラージュという特殊メイクが施してある模型や、発汗や心拍数、瞳孔の変化まで再現する模型を目にしました。リアルな状況を作り出して、体を動かして訓練をすることで、災害時に対応できる能力をつけることができることを、身をもって感じました。

そして、今後の課題としては2つあります。1つ目は、学んだことや自分の気持ちを分かりやすく表現できるようにすることです。今回は意見や感想を求められる場面が多々あっても、考えをまとめてうまく言葉で表現することができず、自分は何を学んできたのだろうかと自問自答し悲観的になる場面もありました。そのため、日ごろから自分の考えを文章にして書き出し、周囲に伝えることで思考力と表現力を身に付けていきたいと思います。2つ目は英語力を向上させることです。英語力不足であるため、自分の思いを即座に相手に伝えられず、もどかしくなることが多々ありました。私は国際看護にも興味があるため、今後は看護の勉強と並行して語学力も向上させたいと思います。そして、今回お世話になった米国の方々と再びお会いする機会があれば、英語で感謝の気持ちを伝えたいと思います。

米国研修では、看護師の魅力を感じることができ、看護師の素晴らしさを感じたと同時に、今学生として看護師への道を歩んでいることを嬉しく思いました。看護師の役割の多さを知った経験を活かし、今後は机上での知識の習得に加え、様々な活動に参加することで五感をフルに活用できる看護師を目指したいと思います。


 

豊川幸世(Yukiyo Toyokawa)

「米国研修での学びと今後の決意表明」

米国研修では多くのことを学び、様々なことを経験しました。それを一つの言葉でまとめるとするならば、「Reality(現実、現実性)」です。

研修ではトリアージや除染などの多くのシミュレーションをさせていただきました。シミュレーション訓練の中で、訓練ではなく現実に災害が起こったと考えて参加することがとても大切であると学びました。災害は頻繁に起こるものではありませんから、災害前の訓練で、緊急時に自分がどんな反応をするのかを理解し、災害時に適切な行動をとれるように準備しなければなりません。そのために、訓練の状況設定や使用する道具などを、本物あるいは限りなく本物に近いものにして、参加者がリアルさを感じやすくするように演習することの重要性を実感しました。

また、災害への準備は訓練だけでなく、日頃からの心構えも重要であることも学びました。避難経路を確認することや、避難用バッグを準備しておくことなど訓練でなくても個人として災害に準備することはできます。私はその重要性は理解していても、どこかで自分が被害にあわないのではないかと考えていました。しかし、いつでも災害に合う危険性があること、つまり現実に災害が自分に起こることを考え、日頃から自分に災害が起こったら対応できるかということを考えなければならないと自分の考えを見直しました。

そして研修の中で、アメリカで9.11同時多発テロやハリケーンサンディを経験した方々のお話を聞く貴重な機会を頂きました。お話の中で、その方が感じた恐怖や怒りを感じ、私が経験していない災害のことを本当に経験したかのように感じました。その時に被害を受け、恐怖や不安を感じた人々のことを考えると、胸が苦しくなって泣き出してしまいそうになります。私は今回の研修で自分の無力さをとても感じていました。東日本大震災で津波の恐怖や地震の被害を体感していない自分が、本当に大きな被害を受けた方の気持ちを理解できているのだろうかと思いました。今もすべてを理解できているとは思いませんが、理解できていない部分があるということを理解して、お話を聞いて自分が感じたことを大事にしていきたいと思っています。

研修では、自分のつらい体験をお話してくださった方々、手間と時間をかけて訓練や講義の準備をしてくださった方々など、多くの支えや助けがあって、多くのことを学ぶことができました。そして、自分にもできることがあると励まされました。私は今回得た学びを生かして、災害時に限らず多くの人に寄り添える看護師になりたいですし、地域に良い影響を与えられる人にもなりたいです。この目標に向かって、常に感謝の心を忘れずに尽力します。


 

曵地栞(Shiori Hikichi)

「米国研修で学んだこと」

私は今回の米国災害看護研修プログラムで特に災害時に看護に携わる上で二つのことが重要だと学びました。

一つ目は、逆境を乗り越えるために自分自身のレジリエンスを高めることです。研修の中で計画に基づいて行動し、回復力を高めるためにトレーニングの重要性や自己と向き合って特性を知るセルフケアの重要性について学ぶ機会がありました。このことは、米国研修中の多くのシミュレーションで実感することができたと思います。例えば、シミュレーションの一つに医療用ソリを用いて患者さんを階段で移送するトレーニングがありました。そして、その時にスムーズに患者さんのソリを下すことができなかった体験から、私は知識があっても動作に繋がらない難しさを感じました。このシミュレーション中、私は周囲のアドバイスがあっても慌ててしまい、即座にアドバイスを理解することができず、「できなかった」という事実にひどく混乱して次の移送に対応できませんでした。災害時は特に緊迫しており、性急な状況であると考えられます。そのため、災害時にも自身のスキルを最大限に発揮するために訓練を継続することと、できない時にできないと伝え、仲間を信頼して協力することも大切だと気づきました。また、緊迫時に自身がどのように反応するのかを知っておくことで、あらかじめ予測して訓練したり、自分に合った役割で力を発揮できるように働きかけることができると気づきました。

二つ目は、災害時から長期的に受ける心理的影響です。米国研修で9.11やハリケーンサンディーで被害を受けた方のお話を伺いました。そして、災害の種類や状況に相違があっても、長期的な心理的ダメージは共通していて、大きな課題だと感じました。日本でも東日本大震災から7年経った今も苦しんでいる方が多くいます。そして、元の生活を取り戻そうと懸命に生活している方が多くいます。東日本大震災を経験した自分だからこそ、災害時の医療や長期的な心の苦しみを理解し、ニーズに合った寄り添ったケアをできる部分もあるのではと、使命を感じました。

米国研修にあたって、自身の東日本大震災の体験や気持ちと向き合うことは、とても困難さを感じる場面がありましたが、周囲のサポートもあって最後まで学ぶことができました。今後、私は特にシミュレーション時の、知識を実践に結び付けることができなかった経験から、アクティビティを実践したいと考えています。また、米国研修での経験を学内の報告会や自身のボランティアサークルの活動に活かすことができるように発信すると共に、看護師として勤務する際に活かしていきたいと思います。


 

松野ひかる(Hikaru Matsuno)

「米国研修の学び」

10日間の米国研修は、私にとって忘れられない経験になりました。研修では、ニューヨーク、ニュージャージー、ワシントンD.C.を訪れ、それぞれの地域で9.11やハリケーンで被災された方のお話を伺い、大学や病院で災害医療の講義やトレーニングを受けました。この研修での一番の成果は、自分の視野が広がったことです。私自身の東日本大震災の被災体験と看護学生の視点から、これまで生きてきた自分の世界の狭さを実感することがありました。

東日本大震災の被災者として、アメリカの被災者の方からお話を伺う中で、災害の種類が異なっていても、日本から遠い場所でも、同じ気持ちを抱いている方が多くいることを知りました。「なぜ自分だけが生きているのか」「二度と災害による悲しみを引き起こしたくない」など、9.11やハリケーンサンディで被災された方の言葉に、私自身が被災して感じた気持ちと重なるところが多くありました。

また、看護学生としては、今回研修に携わっていただいた看護師の方から、よりよい看護を目指す気持ちと、看護師の可能性を学びました。お話を伺った看護師の方達は、自分の仕事に誇りを持っていて、自分達が看護師という仕事を通して何ができるのか常に考え、行動しようとしていました。国を越えても、患者さんを思う看護師の思いは共通していて、人のために何かしたいというこの強い思いこそが、看護の持つ力だと感じました。自分も日本のため、世界のために、何かできるかもしれないと思うようになりました。

米国研修は、自分自身の人生において大きな糧となりました。この経験がこれから看護に携わる私の人生に大きな影響を与えたように、経験は人生を豊かにするものだと思いました。残り僅かとなる学生の間に、多くの知識と体験を蓄えていきたいです。そして今後、看護師として今回の貴重な経験を生かせるように、何ができるのか、何が必要なのかを常に自分に問いながら行動していきたいです。


 

松野下彩(Aya Matsunoshita)

「米国研修を通して学んだこと」

10日間の米国研修が終了しました。この研修では、9.11やハリケーンサンディで被災された方、実際にその災害を経験し災害対応に携わった方々のお話を伺いました。また、大学や軍事施設などに伺い、災害時における看護師や消防、軍といった様々な職業の役割について学ぶことができました。

私は米国研修で2つの学習目標を掲げていました。まず1つは、災害や有事に対応する技能と知識について深め、自分自身の技能・知識の現状と足りないものを知るということです。これにおいて私は、今回の研修を通し、セルフケアの大切さを学ぶと同時に自分がセルフケアを十分に行えていないということ、それが自分の課題だということに気づきました。日常生活はもちろんですが、特に災害時など多くの傷病者と直面する状況下では、心身ともにダメージを受けたり、その中で倫理的に困難な判断が求められることがあり、自分で自分の心身をコントロールしなければなりません。そういった時に、適切な対応をしてより多くの命を救うためには、日頃からセルフケアによって自分自身を万全な状態に整えていくことが大切です。今回見つけた自分の課題を達成するために、日々セルフケアを行って自分を整える力を身に着けたいと思います。

そしてもう1つは、実際に多言語・多民族国家社会で働いている方々と関わらせていただき、異文化の方々に対する医療の状況・困難とその対策について学ぶということです。私は今回の研修を通して、米国という多言語・多民族国家で生まれ育ってきた方々にとって、異文化の方々に対する医療の提供が特別なことではないということに気づかされました。はじめて、日本との文化・考え方が根本的に違っているということを実感したとき、とても動揺してしまいました。しかし色々な方々からお話を伺って、異文化に対して特別な感情を抱いている私の場合、どのように異文化の方に対して看護を行っていくべきかを考えた時、文化や生活背景を全部含めた上で対象者を捉え、異文化を受け入れた関わりが大切であるということを再確認することができました。そして、その文化や宗教・言語をまず理解するには、自分一人の力だけでは限界があるため、周りの人たちを頼ることが必要だということが分かりました。そのためには現地の方々や現地の方と自分をつないでくださる方などとコミュニケーションをとっていくことが重要だと学び、コミュニケーションの重要性を改めて学びました。

これらの学びを活かして私は、まず自分自身をケアし、しっかりと自分を整えてから対象者へのケアに努められる看護師になりたいという思いを抱きました。そのために日頃から自分をみつめ、セルフケアしていくことを習慣づけていきたいと思います。そして異文化に関わらず、同じ文化の対象者に対しても、その人の価値観や生活背景を受け入れて関わっていきたいと思います。そのためにもまずは対象者やその周囲の方とのコミュニケーションを通し、相手を知るということを大切にしたいです。

Aug 14th(Tue), 米国研修 Day 10

Fairfax County Task Force 1 Urban Search and Rescue,

District of Columbia National Guard

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曵地栞(Shiori Hikichi)

「災害発生前後の準備と支援の重要性」

今日の研修では、午前中にボランティアの災害救助部隊であるFairfax County Task Force1 Urban Search and Rescueを訪問しました。また、午後には戦時の連邦軍への予備戦力の提供サービスおよび戦闘を含む各種任務支援と、平時においての国内の災害救援時の防衛と管理を担う連邦組織であるNational Guardを訪問しました。両施設への訪問を通じて、災害医療に携わる上で特に重要だと感じたことがあります。

それは、災害時に十分に自分の能力を発揮できるように個人と家族や組織の準備態勢を整えることです。Fairfax County Task Force1 Urban Search and Rescue訪問時に、被災地でニーズを増やす要因とならないように「自給自足」が重要だとお話を伺いました。このことから私は、活動するための物資やスキルの準備と合わせて、活動する個人のレジリエンスを引き出すことも重要であると思いました。例えばFairfax County Task Force1 Urban Search and Rescueでは、活動に対する家族の理解の促進や出動時の家族の生活や連絡の支援をしていると伺いました。またNational Guard では、約1200人の組織メンバーが、個々の職務を通じて国土安全というミッションを達成するために使命感を持って活動していると伺いました。個人のレジリエンスを高めるためには、支えてくれるチームメンバーと家族の存在を被災地支援へ向かう個人が認識すると共に、メンバーが安心して被災地活動ができるよう支援を整えることも重要だと感じました。(※)また、チームメンバーが共通の目標へ向かって強い意志を持って活動することも重要であると感じました。

今後、私は看護師として病院で勤務したいと考えています。今回の研修での学びから、私は自身の管理とレジリエンスを高めることができるようになりたいと考えます。また、患者さんが病気に立ち向かうことができるよう、患者さんの信頼のもとに援助できる看護者になりたいと考えます。

※ 参考文献 …  谷口清弥/看護師のメンタルヘルスとレジリエンス支援に関する介入研究,2012,筑波大学博士学位論文,H24.3.23

Aug 13th(Mon), 米国研修 Day 9

Uniformed Services University of Health Sciences

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豊川幸世(Yukiyo Toyokawa)

「Uniformed Services University Health Science Centerでの研修を終えて」

2018年8月13日はメリーランド州にあるUniformed Services University(以下、USUと略す。日本でいう防衛医大。ただし、大学院のみ設置) Health Sciences Centerへ行きました。午前はUSUのシミュレーションセンターを見学しました。午後はアメリカ海軍の看護師であるキャプテンCarolyn Currieさんから軍での看護師の役割についてお話を聞きました。Carolynさんはウィメンズヘルス・公衆衛生看護学を専門とされています。

シミュレーションではその設定を本当にあったこととして、参加者が想像できることが必要です。そのために、USUではリアルな人形や状況などを準備していました。USUにはStandardized Patients(SP)、Human Patient Simulation(HPS)、Task Trainers、Virtual Realityの 4つのシミュレーションの方法があり、一つ目のSPではトレーニングされた患者役の役者が1回のシミュレーションごとに3~4時間のトレーニングを受け、患者の設定を守れるように準備していました。HPSではマネキンを用いますが、外傷がとてもリアルなマネキンを使い、さらにメークで本物らしくしていました。自分がシミュレーションに参加する場合は、本当のことのように考える意識を持つことが重要であるということをこれまでに学んできましたが、シミュレーションの道具などを本物らしくすることでリアルさを感じやすくなると学びました。Carolynさんのお話では、アメリカが他国の軍と協力する第一の理由として、良好な関係を築くためであるということがとても印象に残りました。他人を拒絶することや殻にこもることではなく、他人と友好関係を結ぶことで自分を守ることができるということに納得しました。そして、自分が地域で活動するとき、他人と友好関係を結ぶことを大切にしたいと思いました。

本日の研修では準備の大切さを再確認しました。これまでの実習ではたくさんのシミュレーションを経験させていただきましたが、すべて事前の準備が行われていたのだと思います。それは簡単なことではなく、準備していただいたことに対して感謝しなければならないと改めて思いました。他の人と友好関係を結ぶときに感謝はとても重要だと思います。シミュレーションに限らず、人との関りに感謝して地域の人と良い友人になれるように行動していきたいと思います。

Aug 12th(Sun), 米国研修 Day 8

Children’s National #2

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小的瑠菜(Runa Komato)

「学びの実践」

8月12日はワシントンDCにあるChildren’s Nationalへ行きました。午前中はGo bag(非常用持出袋)の講義を受けた後、実際のGo bagを見ました。その後止血の演習を行いました。午後には、小児トリアージJump Startを使用した机上トレーニングを実施しました。また、施設内の階段でメッドスレッド(医療用ソリ)を用いて院内避難も実践しました。

今日の活動を通して、備えの重要性・止血の根拠と方法・小児トリアージ・院内避難の4つについて学びました。特に私が一番印象に残っているのは、Jump Startを使用した机上の小児トリアージトレーニングです。Jump Startとは、患者を治療の優先順位の高い順から赤・黄・緑・黒の順に振り分けをすることです。赤は最優先治療群、黄は待機的治療群、緑は軽症群、黒は死亡群となっています。トリアージの目的は、治療の優先順位をつけることですが、私たちのグループではその先の治療実施の段階まで考えてしまいました。多くの患者が押し寄せてくる中、治療の振り分けに時間を使うことが出来ませんでした。その為、患者へのアセスメントが足りなかったと思います。特に耳鼻からの出血がある患者に対してのアセスメント不足を感じました。リフレクションの時、他のグループから、耳鼻からの出血は脳の損傷が疑われる為もし良くなっても障害が残る可能性が大きいので、トリアージを赤ではなく黒にするという意見を聞きました。私はその話を聞くまでは、生きている人は赤・黄・緑の中での選択という考えだったので、辛くて苦しいけど黒も選択肢の一つとしてアセスメントしていく重要性を学びました。

ワシントンDCにあるGeorgetown大学のIrene Jillson教授が、災害時では最も多くの恩恵を受ける人からケアするとおっしゃっていました。誰がリスクにさらされているのか、対象者のニーズを捉えることこそが、出来るだけ多くの命を救うと学びました。しかし、実践することができませんでした。なぜ重要なのか理解した上で、その学びを活用できるようになりたいです。

Aug 11th(Sat), 米国研修 Day 7

Children’s National #1

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松野ひかる(Hikaru Matsuno)

「病院内の危機管理」

8月11日はワシントンD.C.にある小児病院のChildren’s National Hospitalを訪問しました。災害サイクルにおける医療職、消防職員の役割や、病院内での有害物質汚染に対する除染について講義を受けました。また、実技として、個人防御服を使用した汚染除去訓練を行いました。

有害物質による曝露は、内部被曝の進行や呼吸器消化器系からの他者への二次被害など、時間の経過による被害の拡大が考えられます。そのため、いかに除染の早期対応が重要であるかを感じました。しかし、除染作業を行うための個人防御服を着るとお互いの声が聞こえず、通常のようにコミュニケーションをとることができませんでした。事前に役割を決めること、ハンドサインなどのコミュニケーションツールを習得すること、トレーニングによる技術向上、信頼関係の形成などが重要だと思いました。そして、他者への感染だけではなく、院内汚染も考えられます。そのために、ゾーニングや個人防御服の取り扱い、空調管理、スタッフの健康管理の徹底がされていました。

このことから私は、病院の危機管理は、病院内のルールの策定だけでなく、それらを実施するスタッフ個々の意識の統一がとても重要になることを学びました。チームで行う除染作業など素早い判断と行動が求められる医療の場では、それまでの経験により培われた日々の業務やトレーニングによる向上を怠らず、毎日の積み重ねが大切であると改めて感じました。私は将来、看護師として働く際に、災害時の視点を持って平時から業務に取り組んでいきたいです。また、現在、学習している清潔操作などの医療安全が、災害時でも必要であると感じ、忘れずに実施していきたいです。

Aug 10th(Fri), 米国研修 Day 6

Georgetown University

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松野下 彩(Aya Matsunoshita)

「セルフケアの大切さについて」

8月10日の研修では、ジョージタウン大学を訪問しました。看護学部の倫理、精神看護分野の先生方から、災害時の看護師の役割や倫理的問題、セルフケアの必要性などの講義がありました。その後、災害時の看護師の行動についてのシミュレーションとマインドフルネスエクササイズを行いました。シミュレーションでは、災害発生時に予測される状況下で、病院を運営するための7つの課題に対し、2つのグループに分かれメンバーで話し合いながら、活動に優先順位を付けていくということを行いました。

この研修の中で、私が特に学んだことは、セルフケアの大切さについてです。特に、多数の傷病者が出る悲惨な状況下や、災害時のトリアージなど倫理的に難しい判断をしなければいけない場面で、自分で自分の心と体を守る必要があります。講義の中で「まず自分自身を知り、自分をケアしないと、他の人をサポートする力も出ない」という言葉がとても印象に残りました。さらに、セルフケアの必要性について学んだ後、自分を見つめるということを恥じることなく意識することで、自分のある特性に気づくことができました。それは「自分に自信がもてない時に、他の人の自信をもった行動を見ると、強い劣等感を抱き、とても苦い思いをする」ということです。同時に、そのことに気づくことができても、劣等感を感じている自分をなかなか受け入れられずにいる自分自身を感じました。

これらのことから私は、自分の心情をしっかりとみつめてそれを受け入れていくことの大切さとその難しさを学ぶことができました。看護師にとって大切な「人のために何かしたい」という感情を抱きながらも、まずは自分自身を大切にケアし、万全な状態で患者・家族と関われる看護師になりたいと今日の研修を通し強く感じました。そのためにも、看護学生である現段階から、日々自分自身をみつめ、自分はどんな状況でどんな感情を抱き、どんな行動をするのかということを捉える習慣をつけたいです。また、そういった自分の特性・弱みを受け入れられるよう、小さなことでも自分を認めていくということを大切にしていきたいと思います。